2019年9月22日日曜日

佐柳島~高見島へ

To Sanagi sima~Takami sima
佐柳島~高見島行の切符売り場、香川、多度津港にて
2mもない小さな小屋
 
 
佐柳島(人口60人位)、港のある本浦の唯一のお店、でも閉まっている・・
左のペットボトルはネコ避けか・・?
 
最近は、ネコを見にきてエサをやり、写真のみ撮り日帰りする人も多い

 
堤防沿いの防風草(シナ?)
「イノシシが、サツマイモもジャガイモも皆食べてしまって・・
大根を植えてみる」とおばあさん
 
「海底水道が引かれたのは10年ほど前、その前は海水を真水に変えていたので、
いつも節水と言われていた」と若手の60代の話
 
 
地域起こし協力隊のひとが、
1995年に閉校した小学校をネコノシマホステルに。カフェもあるよ
目の前は浜、東向きなので、月の出と朝日はそれは美しい
 
 
道沿いの朽ちかけの家
潮風用に杉板を黒く塗っている家も多い
小さな島は、建築も解体も大変

 
高見島(人口20人以下)の両墓制
手前:霊を祭るまいり墓
奥:遺体を土葬する埋め墓

 
タコ漁の盛んだったころの陶器のタコ壺
奥(茶色)はプラスチックのタコ壺

 
久しぶりに読んだ季刊・リトケイ(離島経済新聞社発行)
今回の特集「島と経済の幸せなあり方」
~持続可能な観光、観光公害(オーバーツーリズム)
(それらは、常に私の中の矛盾と問題でもある・・)
 
宮古島(人口5万人)には、年間114万人以上、
(多くは中国の大型クルーズ船か・・?)
竹富島(人口400人弱)には、年間50万人以上の旅行者が・・
 
来週から瀬戸内海芸術祭(3年に一度)が始まる、
前回高見島には、秋周期に、2万人ものひとが来たそうだ

 
 
高見島の石垣は見事
ここ塩飽(シワク)諸島では、昔から茶粥を食べていた
芋を入れて増やし3食、お茶は高知の碁石茶(後発酵茶)やハブ茶で。

 
港には、今はほとんど使われていない漁船が・・ (その向こうは瀬戸大橋)
小中学校が廃校になり、人口が二けたの小さな島は、
無人島になるのを待つしかないのか・・?
島は日本の縮図
 
移住者が少しいても、はるかに離島する人が多いのだ
(亡くなったり、内地の子供のもとや、施設に入ったり・・)
 
日本には6800程の島があり、うち有人島は400島ほど、
うち人口二けたの島は100島あまり(半分は瀬戸内) 
 
1970年に桟橋ができる前は、小舟(サンパン)で沖の定期船まで通ったそうだ
 
買い物や病院ついでに、年金受け取ったり、用事をすませている
島の平均年齢は70~80才か・・?

 
佐柳島、長崎の両墓制

 
月2回対岸のスーパーから移動販売車が来る
泳いできたイノシシがいない島はないくらい、どこもイノシシ被害で悩んでいる
 
診療所に医師は月1回、看護師は週2回巡回中
緊急時は、対岸から緊急タクシーが来て、丸亀の救急病院へ
 
両島ともフェリーなので、ゴミ収集は週2回あり
 
農協や郵便局は閉鎖中

 
浜辺に打ち上げられていた陶器の網の重し
昔は漁業+自給農、川がないので、水田はない

2019年9月21日土曜日

最後の高知?

Last visiting Kochi
実家を解体・更地にしたので、その確認のために高知へ
母の介護のため、この9年間1~2カ月毎に姉と交代で帰省したが、
多分最後になるかもしれない高知

 
東はじの室戸岬へ
植物は亜熱帯ぽく、立派な板根のアコウの木や、
海岸には流れ着いたリュウゼツラン(アガベ)の仲間など
 
電柱と急傾斜の森の間に国道あり、ほとんど平野はない

 
そのはざまにある海洋深層水の運動プール(しれすと室戸)へ
林の向こうは太平洋

 
連休には高知城三の丸にて、夜神楽あり
初日は、池川神楽、8演目、これは「天磐戸開舞」
「四天」では、鬼が客席の乳児を抱いたり・・
 
400年以上前に、出雲神楽~伊予神楽~池川神楽へと継承されたという
屋台のアマゴ飯とイノシシ汁をいただきながら・・

 
大好きな日曜市で
左上:豆腐の梅酢漬け、ポーポー、玄米粉マフィン、モチキビ、ミョウガ、
古ショウガ、コンニャク
(実家はなくなったので、台所付アパートを借りて自炊)
 
他にもカレーリーフの苗!や山野草、冷やし飴、蜜ろう、
銅線細工、能面!、古道具や刃物など

夏の手仕事~かご編み、柿渋、拭き漆

Handworks in Summer
旅再考
35年前、立派な(?)片道航空チケット、トラベラーズチェックを持ち、
手紙は大使館で受け取り、カメラなど持たず、宿も予約などせず、
もちろんインターネットカフェもなく・・・ 1年間東南・南アジアをバックパッカー
 
今は、なんて安易なのだろう
世界は近くなったように見え、想像力や決断力は減少したかも。
ものを生み出す手のひら、歌がこみあげ、詩が生まれるとき、
ひとを待ったり、始めての道を歩くときの緊張感はどこへ・・?
 
(これは、ハート石コレクション)
 
 
花脊ワンダーランドでかご編み
葛や山ぶどう、アケビなどのツルを秋に採り、水に浸して使う
近年シカ害で、遠くまで行かないとツルがないそうだ

 
皆が3時間で編んだ籠、上段左から3つ目の深籠を作る

 
花脊小中学校のわくわくバンド、森のお話、
ワラの鍋敷き作り、歌やダンス、おいしい食べ物など
 
 
左京区花脊、山村都市交流の森にて

 
今年も清滝テラ(竹紙の店のギャラリー)で、拭き漆
各自木地を持ち寄り、国産生漆を塗る
下段が私が塗ったもの(3回目)

 
若狭の豆柿をもらったので、柿渋作り
8月中旬くらいまでの中が熟してない渋柿をつぶす
(板は柿渋を2回ほど塗ったもの)


数日水に浸しておくと、発酵が始まる・・・
 

 
少し水を加え、ジューサーにかけ、(臼ですれば上等!)
絞って渋柿ジュースを作る
何回か絞った布は柿渋色に・・
 
 
1年もすると、こげ茶色の柿渋に。
自分で作ると柿渋のにおいはしない、なぜ・・?
途中で上にゼリー状のものができたら、取り除くこと
 
なにに塗ろうかな、和紙、板、布なんでもいいよ
 
 

2019年9月6日金曜日

リバプール~ロンドン~香港経由~大阪へ

Liberpool~London~Honkong~Osaka
最後の洗濯、上下3着を重ね着したり、回しながら・・

 
リバプールのラジカルな地域の本屋
分野は、フェミニン、セクシュアリティ、精神、リラックスや瞑想、行動と政治、
持続可能な暮らし、子供達、地域的なもの、国際、雑貨など
虹色バッチ購入

 
地域のシネマセンター後、アートセンターのトイレで

 
香港空港、入国審査後 (トランジットエリア)のすぐれもの
フリーの水、温水、熱湯が出る
中国人は、茶葉を入れた水筒にお湯をそそいでいたよ
 
機内では、ウッドストック50周年のドキュメントを見る
China Mornig Post(?)には、(商工会議所の)「暴力反対、警察、政府支持」の
一面広告あり。民主化デモの空港占拠の合間、8月16日夜中に関空着
 
 
イギリスでの1カ月,プラスチック袋は1枚も使わなかったことに気づく
包装袋はないのが普通、量り売りの野菜売り場では、左:油紙袋(何度も使用可)、
スペインやフランスでは(右)植物性の袋もあったが、油紙袋で十分
 
さて、帰国後は・・?

オランダ・アーネス~北フランス・レネビルへ

The Netherland Arhem~North France Renevill
狭い夜行列車(2等、3段2列)に初めて乗り、オランダへ
アムステルダムでノード地区のデ・クーベ(De Ceuvel)へ
 
元造船所だった場所は、クラフトビールを出すカフェ、ハウスボードの宿、水上菜園
木橋沿いのいろいろな事務所、アーティストやクリエーターが集まる場所へ。
土壌汚染を排除し、持続可能な環境を目指す都市開発計画でもある
 
(ここのトイレはみなコンポストトイレらしく、確かめたかったが・・)
 
 
デ・クーベルの地図

 
そして、アーネス駅で14年ぶりにベンと会い、彼の作業所、アトリエ23へ
 
広い敷地に、後天的に脳障害を持ったひとたちの部屋
(版画、粘土、絵画他、各自の机あり)、ロウソクや石鹸作り、
ハーブ畑や菜園(近所の人たちに販売)、カフェや図書室などが広がる
 
 
1-2階もアパート、3-4階は彼のような障害を持ったひとたちが暮らす
週末に1週間分の料理をし、ひと皿づつ冷凍しておくそうだ
夕食は、私も一緒に

 
彼の最近の作品「世界の独裁者」
 
2004年、中部タイの島でバイク事故にあい、瀕死の重傷。
6週間の昏睡状態から、家族の愛情で奇跡的に意識を取り戻した彼は、
事故前よりおだやかに、幸せそうにみえた、
右目は失明し、左足は不自由でも。

 
今晩は、彼の姉たちのギャラリーのような家泊

 
アーネスのビオショップや週末マルシェ(この2列がビオ)で買い出しし、出発


 
郊外の野外博物館へ
コットンペーパー作り、上部の大きな歯車を動力で混ぜる、糊は加えない
古い綿布の再生紙はインドも同じ、(でも、どうして植物で紙をすかないの?)

 
昔は、草で養蜂箱を作っていたのね

 
それは大きな農家、広い牛舎も中にあるよ
人も牛や馬も、同じ屋根の下

 
初めてみたリネン(亜麻、フラックスシード)
収穫後何カ月野ざらしにして、繊維を柔らかくする?

 
手前は、リネンの服やシーツをを伸ばす道具

 
貧しい農家の家

 
石炭でする鍛冶屋

 
水車で回すリネン洗濯屋
上部に大きな歯車あり

 
馬車の木の車輪を作る

 
そして北フランス、レネビルの姉の工房へ
大きな古い農家を、時間かけて改装中
左:手前母屋、奥:広~い工房、右:客室、奥はいろいろな果樹も植わっている庭

 
ある日の夕食
スイカ、オリーブとフェタチーズ、ミントサラダ、そして発泡ワイン

 
広~い工房の前で朝食
左:姉のパートナー(彼の後見人でもある)ミイケは助産師、
右:もと助産師の姉ピタイヤは、今は画家を目指し、半年はこちらの工房にいる