2015年9月6日日曜日

かけろま島(3)

Kakeroma Island (3)
 中に赤いソテツの実がいっぱい
 
外殻を割って、水にさらしながらアク抜きし、天日干し。
荒割りしたものに米を混ぜ、蒸して麹にする。その後ゆで大豆を混ぜて、熟成する。
友人は、島で唯一ソテツ味噌を作っていた古老に教わり、復活させた。
奄美では、昔は味噌といえば、ソテツ味噌だったらしい。
 
 
島では、お盆明けに舟こぎ競争がある。
夕方からその練習。


南の島は楽園ではない、
缶やビンもいっぱい混じった不燃ごみは、谷間に廃棄するのみ。
処理(焼却)施設がない小さな島では、多いのかもしれない。
空には低空飛行のオスプレイ(どこからどこへ・・?)
 

 
島には小さな製糖工場がいくつかある。
ここでは、サトウキビ汁からキビ酢を作っている。
蔵付きの菌で瓶で1年以上熟成。

 
島中、センダン、デイゴの木など大樹があちこちに。
これは武名の20x20m以上はありそうなガジュマル。
どこにも名前も樹齢も書いてない。

かけろま島(2)

 
 kakeroma Island (2)
奄美本島の南端の古仁屋から船でかけろま島へ
須子茂集落のアシャゲ(ノロが祭事を行う場所)
でもこの集落には、ノロ(母系)はいなくなった
 
 
生垣が美しい須子茂
でも半分以上の家は空家となっている
 
 
昨年休校となった小学校の裏にある湧き水
毎朝水を汲みに行く
水道が引かれるまでは、みなこの水を飲んでいた
 

 手前には請島と与路島、遠くには徳之島が・・
 

 
南西諸島には1年近くいた。
西表島や小浜島、宮古島(WWOOF)、石垣島(サトウキビ刈りと熱帯農業研修)
でも初めて、垣根のハイビスカスの葉(左)で洗髪。右は京都のムクロジ(洗濯に)。
ハイビスカスがあれば、シャンプーもいらない!

かけろま島へ(1)


To Kakeroma Island (Southern Amami Island)
お盆はかけろま島へ
飛行機で鹿児島へ、そこから船で奄美本島・名瀬へ
早朝着いたので、港近くの港湾食堂(宿泊可)で奄美新聞読みながら朝食
 


かけろま島でソテツ味噌を作っている友人が迎えにきてくれる
 
田中一村の生家の裏では、葉芭蕉の下、もと田んぼでおじさんが泥染めを。
シャンリンバイで染めた茶色を鉄分の多い泥沼に何度も漬け、こげ茶色にしていく
染められた絹糸は、縦横絣の大島紡になるのだろう
 


40才で奄美に移り、質素な家で植物他を書き続けた田中一村の生家
右にはゴムの大きな木

広河原の松上げ

  
8月24日、京都・左京区・最北の広河原で松上げ
観音堂では年寄りが集まり、鐘を鳴らしながら念仏を唱える
(死者を呼ぶ音に聞こえた・・)
 
 
広い松場には1200本の地松が灯される
 10m以上あるヒノキ(燈籠木・とろぎ)の上の大笠に、
男衆が火のついた放り上げ松を投げ入れる
中々入らず、一番手には拍手!
 
五穀豊穣・無病息災の神事
(でも私には、地松は死者の弔いに見え、早くして亡くなった友人たちを想う)
 
 
大笠に投げ入れられた火は、大燈明となり、燈籠木は崩れ落ちる
その後男衆が丸太をつっこみ、炎をかきあげる
 
そして観音堂で盆踊りが始まり、夏が終わる

朽木の織りを知る

 
Hemp weaving in village
木綿が庶民に広まったのはわずか400年前
それまでは、大麻・苧麻などを着ていた
同時に木綿に染まりよい藍も普及する
 
滋賀北部の朽木(くつき)で大麻文化の紹介
これは、大麻糸
 
 
大麻の繊維を績む道具(ピィーピィー)
 
 
地機(じばた)で大麻布を織る
「ハルとのの」(針畑生活資料研究会)の上映
90才で亡くなったハルばあちゃんとのの(大麻)作りの記録
40年間2行日記をつけていたハルばあちゃん
 
(いつまでたっても根なし草の私はどう死んでいくのか・・?)

真夏の染めいろ

 
 Natural color in the middle of summer
和紙を濃い染液に浸す、何になるかな?
 
 
何度も補植してやっと採れた工房のタデ藍の生葉染め
黄緑は、黄色(コブナグサ、セイタカアワダチソウ他)の下地に染め重ねる
 
 
私はバナナや里芋、蓮の葉が大好き
工房庭の葉芭蕉にのせて、
手前は、ラックとベンガラ

泥藍つくり

Making Indigo color
タデ藍畑
日本ではスクモを作るが、熱帯では泥藍を作り藍色を染める
 

真夏、タデ藍生葉を水に浸し、毎日ひっくり返し、青い色素が出るのを待つ
 


3日後には青くなっているので、半時間以上ひたすらかき混ぜる
 


石灰を入れまた混ぜて、蜂蜜と酒を入れる
藍の花ができた! これで染まる
底には沈殿藍が沈んでいるので、それを干して個体にし、年中使える
以上友人の泥藍、
その後、菜園のタデ藍で試すが失敗・・(来年また挑戦!)