2017年8月14日月曜日

蓮の会

 
from Lotus pond
若狭・「ひびき家」の蓮とマコモ畑で、蓮づくしの会
 
前日蓮のつぼみに白茶(中国の緑茶)を入れ、香りをつける
「蓮池に小舟をこぎ、蓮の花の中にお茶を入れ、あとで蓮を開き、小舟の上でお茶をいただく」
とあったのは、テック・ナット・ハン(ベトナム人禅僧)の本の一節


 
まず冷茶、緑茶に氷をのせ、濃い一滴を。
その後、開いた茶葉を酢醤油でいただく
夏休みの子供たちも、興味深々

 
その後、蓮のつぼみの中に入れていて白茶を。

 
合間に生の蓮の実をポリポリ
 
カンボジア・アンコールワットのあるシェムリアップの町で、
村人が蓮の実の茎を束ねたものを肩にかけ売っており、
みなプップと外皮を出しながら、食べていた。これが2回目。
 
アボリジニは粉にし、焼いてパンのようにしていたそうだ。
また茎から出る白く苦い汁は、腹痛や解熱として使っていた。
 
実は炊きこみご飯、おこわやお粥、お菓子、サラダにも。
 
実や蓮根はデンプン、多糖類やミネラル、カリウムやマグネシウムが多く、
ナトリウムを排泄する作用があるので、漢方でもある。

 
雄しべの黄色の花粉は芳香を持ち、
白湯をそそぐだけで、香りある薄いオリーブ色のお茶に。(薄茶?)
 
 
蓮の葉の中心に竹串で穴をあけ、お酒をそそぐ。(これはお茶よ) 象鼻杯。
 
(小さな池に、マコモや蓮根、ヒシの実、岸部にはクレソンやワサビを植えたいな~)
 
 
あとは蓮づくしのご飯ではなく、持ち寄りご飯。
南インドのサブジーやチャツネ、蓮の葉で蒸した雑穀団子、高知のイタドリ炒め、若狭のタコ、
米粉マカロニの夏野菜のせ、オカラのパプリカ炒めなど。
 
東南アジアでは、蓮の茎の炒め物やスープもよくあるが、(フキ風味)
若い茎で試しても硬すぎた、品種か・・?
 
北ビルマ・シャン州の小さな野外市場では、干した蓮の葉でお茶など包んでいたなあ。
蓮の茎の蜘蛛の糸のごとく細~い繊維を糸にした織物もある。
 
(秋に、念願の蓮根堀ができるか・・?)
 

山深い宮崎へ (3)海辺の都濃町

 
for Tuno town near beach
台風でJRは運休、路線バスも休止直前、なんとか海辺の都濃町(つの)、ロトハウスへ
アースバックの亜熱帯浴室
左にはウチワサボテン、ハイビスカス、プリメリア。バナナや小さなマンゴーの実もあるよ。
浴室の排水が、これらの下を流れているはず。
 
 
奥にはワイン樽のマキ風呂

 
これはなに?、亜熱帯浴室の外観

 
敷地の上には、陶器の工房とひょうたん市場予定

 
その周りには、近所の山師のおじさんと建設中の石垣、すごい!

 
近くの小さな神社のカーテンのような滝

 
予約制のカフェ、「せかいのごはんや」
中南米を旅したロト君とめがねちゃんだから、そんなごはんもあるよ。
 
21年前、パラオから三重・水産高校にやってきた丸太舟の伝統的製法のカヌー
(長さ7.5m、帆をつけると高さ6m)
それを修復し、10人が交代で乗り込み寄港しながら、3年かけて三重に向かう。
満月の今日、月読命(つくよみ)号出航(奥のヨットが伴走)、
今回は、9月2日に祝島を経て広島へ到着予定。
 
ロトハウスに着いた日、「祝の島」を上映中していた
らんぼう君(虹のカヌー隊、徳島・神山であーすガイド主催)も乗り込む。
(少し前までは、月と星、風で旅していたはず)
 
その晩は、近くの浜で満月サーフィン
 
 
上記の陶器の工房予定の建物で、ハンモックでゆらーりゆらり、
昨晩は、このテラスで蟻に起こされながら眠った、朝焼けの冷気を感じたいがために。

 

 
日向灘も見える広~い敷地には、豚舎を改造した母屋と道具置き場、
ドームハウス、キャンンピングカー他いろいろ。
雑草の中にウコンやミョウガ、イチジクやヘベス(酢ミカン)、豆やハーブいろいろ
常に進行中のロトハウス。

 
浴室のハイビスカスの花を集めて、今晩のシャンプーに。
ネムノキもあったから、その種もシャンプーになるね。
サイカチのサヤを見つけたい「植物のせっけん普及委員会」から
 
大潮に採ったヒジキとフノリ、近所の人が作ったクスオイルをいただく。
また来るね。

 
 

山深き宮崎へ (2) 綾町

 
for Miyazaki (2) Aya town
台風の中下に下り、綾町へ
綾町元町長で、照葉樹林を守ってきた郷田貫さんの娘、美紀子さんが開いた木立の中の宿へ。
 
綾町は、家庭の生ごみからの堆肥工場、
手作りほんものセンター(綾町の農産加工品の直売所)、綾町の小学校は有機農産物、
堆肥を入れ除草剤を使わない野菜への価格保証制度(有機農業の推進)、
照葉樹林保全、一坪菜園運動などを長い年月をかけて取り組んできた。
 
 
「薬膳茶房ごうだ」での薬膳朝ごはん
いりこ、ゴマペースト、味噌の冷や汁に
たくさんの野菜を混ぜて。
 
 
綾町を中心に5市町村に広がる1万5千ha近い森
高度成長期の国の伐採計画を撤回させ、シイ、クスやカシ、椿が広がる照葉樹林を保全している
(ユネスコ・エコパーク)
照葉大吊橋(高さ140mに250m)の向こうには、ハイキング道があるが、風雨のため行けず・・・
 
数年前に滞在し二番葉で紅茶を作った「賢治の学校・綾自然農生活実践場」は、
「Biobase」となり、主に宿泊の場所になっていた。

山深き宮崎へ (1)椎葉村

 
 
for Miyazaki (1) Shiba village
台風の中、宮崎と熊本の県境近い椎葉村へ
93歳・椎葉クニ子ばあちゃんの暮らす尾向は、冬は根雪になる標高900m
なんと子供5人、孫11人、ひ孫38人で直系が54人もいるそうだ!
「500種類の野草や山菜がわかるよ、焼き畑と塩と山菜があれば、生きていける!」
 
西宮・お米の勉強会から。

 
民宿・焼畑の夕食
(左上~)ゲンノショウゴ、桑やウドの葉などの天ぷら、ヤマメ煮(子供のころは、両手ですくえた!)
煮しめ、イタドリや梅の漬物、菜豆腐、灰汁のコンニャク
破竹とワラビの煮物、地鶏のタタキ、
+炒りヨモギ茶とトウキビ(地キビ、硬粒種)入りごはん、ソバすいとん入り汁(わくど汁)

 
昨日8月3日は、5000年続くという焼畑の火入れ、
途中から雨になり、まだらに焼ける。
急斜面の広い敷地を区分けし、
ます1年目ソバ、2年目大豆や小豆、3年目モチアワやヒエ、
4年目平家カブなどの輪作、間に木も植えて、20~30年でひとめぐり
 
 
翌日は、共同作業体験場「粒々飯々」(つぶつぶまんま)で、
コンニャク作り、ヨモギ餅つきとソバ打ち体験、
立派なコンニャク芋

 
まずこぶし大のコンニャク芋(1~2年目)をよく煮て、ミキサー(か臼)でジュース状に

 
それを混ぜる、混ぜる、半時間以上。
そして、カシなどの木灰の上澄み液を入れて、混ぜる、混ぜる。
もう餅状になったよ。

 
木灰の上澄み液を手につけ丸くする。
高知はモロコシ(地キビ)の粉入れて黄色、滋賀では唐辛子やベンガラ入りの赤コンニャクもある。

 
1時間以上煮てできあがり♪

 
打ち立て(焼き畑)のソバとアンコ入りヨモギ餅、後でゆで立てコンニャク登場。
青紫蘇の千枚漬けやユズ皮の溝漬けなど、漬物もとてもゆたか。
いただきま~す。

百井の蓮祭り

 
岐阜県徳山村は、2006年ダムの底に沈んだ。
ずっと村に通っている大西さんの
記録映画「水になった村」と、写真展「そこに暮らしがあった」とお話会へ
 
1960 ~70年代高度成長期に計画されたたくさんのダム、
(原発と同じく)下流の大きな街の豊かさや安全を維持するために、水になったたくさんの村々、
そこで野山や川の恵みを受け生きたひとびとの記録
 
それらが聞こえる感性を私は持っているだろうか・・
 
 
Lotus Festival at Momoi
百井の蓮祭り
京都・左京区の北、鯖街道の中継地であった村、百井(ももい)
明治のころは、26世帯116人、現在は22世帯37人(でも在住者は20人)
1947年電気開通、1954年電話開通、簡易水道設置、自治会館建設された
 
 
滋賀の高島にも多いシコブチ神社が百井にも。
村の鎮守様

 
かっては林業と炭焼きで栄えた村にだた一つ残る炭窯
カシやナラを焼き、料亭に運ぶ




おばあちゃんにワラの鍋敷きを習う
80歳のおばあちゃんの手
 

 
まず稲わらをきれいにしごいた後、木槌でたたいて柔らかくする
(左から)山菜採りなどに使う籠、野良で子供を赤ちゃんをいれる籠