2017年3月7日火曜日

北ビルマ・カチン州へ(5)マンダレー

for Mandalay
最後に古都マンダレーへ
 
東南アジア一といわれる伝統医療大学へ
ビルマの伝統医療、アーユルベーダ、鍼灸などを4年間学び、1年研修。
その後、ビルマ各地の伝統クリニックや大学、研究所などで勤務。
 
6種の主要な病気(マラリア、下痢、アメーバ赤痢、糖尿病、結核、高血圧)
に効能がある薬草植物の円形の展示コーナー
 
 
350種、7000本の薬用植物がある薬用植物園
ビルマ人の一般的な病気は、心臓病、ガン、糖尿病、高血圧で、日本と同じだね。
(普通のビルマ料理は、油の中に肉が浮いている感じ・・)

 
金箔工房
下でできた金箔は、丁寧に竹紙にはさみ、仏像に貼られていく
漆製品に金の模様を作ったりも・・
 
 
3年かけてできた竹紙の間に金をはさみ、
3分間たたき続けて、金箔に。
中央の器の中には、ココナッツの殻の水時計。3分たつと水がたまる!

 
1996年アウンサンスーチーの前で軍政批判したことで、
政治犯として収容所に5年収監されたマスタージュ・ブラザーズ。
現在、家族や友人と毎晩コントや伝統舞踊を上演中

 
大きな声で話せないことは、このようにカードに表わしていた

 
古都アマラプラのウー・ペイン橋
160年前に作られた1km近い木造の橋
川原には乾季の季節農業の小屋があり、落花生やトウモロコシを栽培中
 

2017年3月6日月曜日

北ビルマ・カチン州へ(5)発酵の市場

Fermentation Foods in Market
ミッチーナの市場は発酵の山
(左上から)緑豆もやし、納豆と唐辛子を練ったもの、カラシ菜の漬物
(左)洗面器入り納豆
他にモヤシ、青マンゴー、ギンネムとなんでも乳酸菌発酵の漬物に。

 
小魚のなれ寿し、寿しの原点を言われる
小魚、塩とごはんを混ぜて3日でできるらしい

 
ミッチーナの活気ある市場
 
 
イチジク属の葉っぱで包まれた糸引き納豆

 
エーヤワディー河沿いい市場があるので、舟で生産物を運ぶ
川魚も多い

 
かわいいおばあさん店
(左奥)竹の子の漬物
手前にはレンコンも。

 
下の餅麹で作った黒米と白米で作ったドブロク
アルコールは8~10度くらいか?
とってもおいしかった♪
 
 
日本は米糀だが、東南アジアは炊いた穀物などを団子にして、
空気中の麹菌を付けた餅麹だ。
バナナの葉や葉タバコの店で発見!
(その後マンダレーの市場でも散々探したが、見つけられず・・・)



シャンプー3点セット
(上から)ムクロジ、木の皮(タヨー)、モンディー、これらを煮てシャンプーに。
アーユルベーダのシャンプーもほとんど同じ材料
 

 
上からマンダレー・セージョー市場
朝5時~昼頃まで

 
(左上)発酵した茶葉(ラペトゥ)→落花生油漬け→
唐辛子と塩、ショウガを入れたもの
(下左)→揚げた豆などとお茶受けにしたり、タマネギやトマトと炒めておかずに。
 
(下中)魚しょう(ナンプラー)を絞る前

 
マンダレーには、日本語学校が15校、ヤンゴンは80校!
ヤンゴンの日本食レストランは、100店以上!
ヤンゴンのビジネスマン向けのサービスアパートは、東京の2倍以上!
 
市場を案内してくれたマンダレーの日本語学校「のり気」の
チョウ先生とモーさん
先生は週末は菜食。市場でミルクティー、春雨スープとご飯サラダを。
 
 
セージョー市場の建物の2階は、薬草問屋が並ぶ
(手前から)松脂、明礬石、他に黄色い硫黄もあり。
生の薬草売り場はなかった。

北ビルマ・カチン州へ(4)国内避難民キャンプ

Internal Displaced Person Camp
街に近い国内避難民キャンプの事務所
ここカチン州とシャン州で130箇所の国内避難民キャンプに10万人近くが暮らす。
政府と少数民族の独立グループの停戦協定が破られ、現在も紛争継続中のため

 
このキャンプには、200家族、1000人が暮らす
5軒長屋が40棟ある

 
長屋間の露地

 
露地の間に台所用品、奥の8畳くらいに家族5人が暮らす
各国からUNHCRへの支援金は、一人9ドル(ひと家族約45ドル・月)だが、
とても足りない。
キャンプ外に仕事に行けるが、臨時の仕事や家政婦なと不安定な仕事となる
 
東南アジアの物価高はすざまじく、ビルマも同じ。
屋台の麺一杯80円、ゲストハウス1500円くらい。
公務員の給料12000円、米や家賃を除いて家族5人で6万円くらい(マンダレー)

 
共同台所
薪不足、炭は高いので、オガクズストーブで料理

 
各家庭に家庭菜園があるが、とても狭い
 
初めて熱帯で活動したのは、タイ国境のカンボジア難民キャンプ、サイト2。
初めて戦場に近い体験をし、私の原点のひとつでもある強烈な1年間だった
国境を越えれば、難民となり、ここは国内避難民と呼ばれる。
 

北ビルマ・カチン州へ(3)伝統織物研修センター

Traditional Weaving Training Center
蚕から糸を紡いでいる
綿や蚕を育てる~糸紡ぎ~染め~せいけい~織りとすべて学ぶ

 
下の織物を復元しようとしたもので、片面で1ヶ月かかる
カチンの歴史が語られている
宝物と金の器、祖先と奴隷、ドラゴン、太陽への階段など

 
アンティークな織物とハリネズミの針
糸を締めるときに使うのかな?

 
年配者から子どもや若いひとも学ぶ
このような腰機も多い

 
ビルマ綿は大きい
冬も枯れないので、3mに!

 
モダマを重しにした糸紡ぎ棒
西アフリカ・マリでは、ライム(!)や泥団子を重しにしていた

北ビルマ・カチン州へ(2) コミュニティワークセミナー

Cmmunity Work for Asia
地元で作る仕事セミナーに参加
会場は、カチン・パブテスト機構
入り口の塔は、カチンの伝統的模様

 
セミナー室の周りには地元で作った製品が並ぶ
こちらは、手動の織機で編んだアクリルのスカート

 
参加者は、国内避難民キャンプに暮らすひと、
彼らのものつくり、食料調達、ストレスなどを支援しているグループ、
消費者教育、環境教育、職業訓練センター、地域開発などの団体から
 
 
さらに北のプータオで、代々伝統医療医は、
(手前)冬草夏虫草 (右上)氷の下にある植物の芋などを持参

 
セミナー中のランチ
シャンヌードル(?)、カラシ菜の漬物(塩とご飯で発酵)

 
日本からはニットデザイナー、カフェ・ギャラリー経営、染織家、理学療法士、
ベーグル屋、アロマセラピストなどが参加
各自発表のあと、小グループに分かれてワークショップ

 
当日見つけた染料植物、マンゴーと桑の葉、
クルミと椰子の実の外殻、ヒイロタケなどで染色実験
キャンプで織機を持っているひとや、
インレー湖で綿織物工場があるひとなどが参加、みな熱心!

北ビルマ・カチン州へ (1) カチン州へ

 
for Kachin, Northern Burma
関空~香港経由でヤンゴン~カチン州都ミッチーナへ
ミッチーナへは、長距離バスがなく、飛行機か10数時間遅れる列車しかない
さらに北へ行くと、インド・中国国境、
ヒマラヤ山系の東端のカカボーラジー山(5881m)あり。

 
ビルマは、自由に移動できる地域、特定の乗り物でのみ移動できる地域、
許可が必要な地域、入れない地域に別れている、昔の中国のように。
 
宿には、自由に移動できる地域、タウンシップ内外で許可がいる地域、許可がいる地域の細かな情報を、ビルマ語、英語、中国語で書いている。
           
        (国内情勢は常に流動的なので、最新版を要チェック)