2012年5月19日土曜日

北ボルネオへ (3)


コタキナバル中央市場のスパイス屋
ぶら下がっているのが、餅麹(水に漬けた穀物をつぶして団子にし、空気中の麹菌を付ける)
その隣になんと紅米 (キノコの菌を付けた紅麹と思われる!)
少数民族は、これでドブロク(Rice Wine)や焼酎を作る

(そういえば、餅麹は北タイの市場でも見かけたなあ)
もちろん買って帰りましたよ

6月、コタキナバルで各民族の作った地酒祭り開催!


これが今回一番おいしかった Kazadandsun の発酵ご飯
油はほとんど使っておらず(普通は油ご飯)、野草や木の葉が多い
(左上) 生魚を、炊いた米に漬けて2週間おいたソン・ソム 味噌味風


以下、サバフェスタ(収穫祭)にて
Bajo の人々、幾何学模様は北タイのモン人と同じ!
(左) ゴン、 (後方) 金属の木琴風


このようにして精霊信仰の動物や植物が編みこまれていく
見えないが、女性の服の文様は、ラオスの綴れ織ととても共通している

最後に・・

深い森と河、青い海のボルネオのイメージは、どこまでも続く油ヤシのプランテーションでもあった
ボルネオは、1970年代には90%近くが熱帯雨林だったが、現在は50%近くまでになっている
旅行者は、そのすき間の森林保護区・林をめがけているようにも見える

寸断された森では、オランウータンやボルネオソウなどは移動できず、生きることができない
大規模プランテーションで働くのは、権利が制限されたインドネシアやフィリピンの出稼ぎが多い
また土地・森をめぐる紛争も絶えず、単一栽培で土壌は劣化していく

60~70年代に東南アジアで森林を伐採しまくった日本は、
植物油の中で生産量世界一のパーム油を、日本人平均4kg使っているのをご存じ?

写真は、クアラルンプールに入る前 (全部油やし!、マレーシア半島もすごい!)